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京都 圓光寺の水琴窟と竹林

洛北の圓光寺は、瑞厳山という強そうな山号を持つ臨済宗のお寺です。

禅の教えを形にしたと言われる「十牛の庭」と秋の紅葉で有名ですが、今回境内を

散歩した私には、ちょっと違うところがツボにはまりました。

 

ひとつは見事な竹林。

青もみじと組み合わせてこれほど絵になる背景は、他にそう無いのでは。

KPIG2835 Enkoji temple, Kyoto 20

 

山裾に建つ寺の後背斜面に沿って、背の高い竹林が静かに広がっています。

KPIG2817 Enkoji temple, Kyoto 19

 

春ですから、足元には新しい筍がどんどん顔を出して、見る間にぐんぐん

伸びてきます。

大げさでなく、数分眺めていると少し先端が伸びるのがわかる。下の写真は

「たけのこ」と呼ぶには少しサイズが大きいですが、面白い絵になりました。

KPIG2810 Enkoji temple, Kyoto 18

 

徳川家康が開いたお寺だそうですから、家康に仕えたこともある石川丈山が近くに

詩仙堂を開いたのと、そう変わらない時代にできたのでしょう。家康公のもとで

しくじった丈山とはいえ、近所のよしみで立ち寄って交流した、なんてことが、

あったのかな。全く知識のない私の勝手な妄想ですが。

 

圓光寺で私的にツボにきたポイントのもうひとつは、この水琴窟。

KPIG2782 Enkoji temple, Kyoto 15

構造がわかるような説明的な写真も撮ったのですが、それだと少しつまらないので、

こんな、知らない人には全く判らない写真になってしまいました。

 

鉢の手前の足元には甕が伏せて埋められていて、大小の石が上を向いた甕底を

覆っています。ひしゃくで水をとってこれらの石に掛けると、石伝いに少しづつ

水が流れて、甕底の穴から入って雫となって落ちます。その大粒小粒の雫が、

伏せた甕の口に溜まった水面を打ち、甕の内面に共鳴して

 

ピン ピン ピン

コロン コロン

 

と、それはそれは美しい、高低さまざまな音色を奏でるのです。言葉ではわかり

にくいですかね。→日本水琴窟フォーラムさんのサイトのわかりやすい絵

 

実は前日に行った永観堂にも、少し形が違う水琴窟があって、独特の静謐な

水琴の音を、連日楽しむことができました。ラッキーです。

 

そして、十牛の庭です。牛の形に(禅的に心を研ぎ澄ませば)見えるという岩が

十個ある、というのですが、私はこの日雑念が多かったのか、そっち方面には

心がはたらきませんでした。

ひたすら、苔むす庭に新緑が映えて綺麗だな、と。

KPIG2795 Enkoji temple, Kyoto 17

 

うって変わってモノトーンの石庭。こちらの方が禅寺だということを、直接的に

わかりやすく示してくれますかね。

KPIG2851 Enkoji temple, Kyoto 23

 

絢爛たる牡丹の花(前回記事)で始まって、石庭で渋く締めた圓光寺散歩でした。

 

最後は、山を少し登った高台から一望の風景。曇り空が残念ですが、禅の心に

思いを馳せ、少し思索的な気分で眺めるにはこれもまた良し、でしょうか。

KPIG2836 Enkoji temple, Kyoto 21

 

登ってくるのに少し足を使ったので、膝が笑った私はあまり思索の余裕はありま

せんでしたが(笑)。

 

ということで、圓光寺散歩の巻でした。

ゴールデンウィーク京都編の写真、ひとまずこれにて幕となります。最後まで

見ていただいて、ありがとうございました。

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